弊社には「別れ話の真っ最中です。別れたくないけど、どうすればいいですか?」とのご相談をいただくこともありますが、そういったお客様の多くが、
【別れを回避のする話・行動】と【別れなくて済むようになってからしなければいけない話・行動】
を混同なさっている傾向があります。
この2つを間違えたままに「別れたくない!」と主張しても、別れたくない相手にその気持ちが伝わることはありません。
このブログをご覧になっているお客様自身、混同していないかを振り返ってみてください。
別れ話に直面…さぁどうする?
急な別れ話、混乱しますよね。
好きな相手、愛している相手であればある程、どうにかして別れなくて済む方法を考えるでしょう。
話し合いの場や自分の気持ちを伝えることができる場があれば、そのときに別れないでほしい気持ちを伝えようと必死になることと思います。
でも少し立ち止まって考えてみてください。
そのときにお客様は何を仰るおつもりでしょうか?
その言葉ひとつで人生が変わるので、誤った内容を伝えてしまうと別れ話は最高スピードで進んでしまい、別れが決定的になってしまいます。
正しい言葉を伝えなければなりません。
さて、そういうときに伝えがちな言葉ですが「これからは悪いところを直すから!」やそれに似た、「自分を変えるから別れないでください」です・・・が。
これって意味のない言葉というのは、気が付いていらっしゃいますか?
「自分を変えるから別れないでください」の問題点
「自分を変えるから別れないでください」。
この言葉は、一見意味がある言葉に思えます。
ですが、よく考えてみてください。
「自分を変えるから別れないでください」の「自分を変えるから」、その「変える」=「変わる」という保証は、どこにあるのでしょうか?
全員が全員とは言いませんが、多くのお客様は今までも同じ過ちを繰り返した結果、呆れられてお相手様が限界になって「もう無理」となった結果、別れ話に繋がった傾向があります。
今までも変わるチャンスがあったのに変わらなかった実績があるのです。
その実績がある以上、変わる保証は全くありません。
お客様自身は「今度こそ絶対に変わる」と強く心に決めていらっしゃるかもしれませんが、現実問題、傍から見れば全く信用できません。
お相手様だってこんな風に仰るのではないでしょうか?
「今までも変わるって言ったじゃん。チャンスは何回もあげたよね?なのに変わらなかったじゃん。だからもう無理だよ、信じれない」
これじゃあどれほど熱い言葉で真剣に「自分を変えるから別れないでください」と伝えたところで意味がありませんよね。
つまり、【別れを回避する話・行動】にはなっていない、ということです。
この「自分を変えるから別れないでください」というものこそ、【別れなくて済むようになってからしなければいけない話・行動】なのです。
別れ話にはなったけれど、お相手様がもう一度信じてくれて別れなくて済むようになったから、『今度こそ信じてくれた気持ちを裏切らないように「自分を変えるから別れないでください」』という文脈になってこの言葉に意味があるのであって、別れ話のときに「別れないでほしい」とお願いしながら更に「自分を変える」ことについて信じてもらうこともお願いするというのは、さすがにお願いしすぎなことはお客様もわかると思います。
そう、お願いしすぎで自分都合ばかり考えた我儘な言葉だから、「自分を変えるから別れないでください」はうまくいかないのです。
別れたい相手からすれば、せっかく別れることができる機会にあえてお客様からのお願い(要求)を聞くメリットなんて無いんですから、「いや、無理」となるだけでしょう。
交渉として最悪です。
このような問題点が、「自分を変えるから別れないでください」には隠れています。
そんな【別れなくて済むようになってからしなければいけない話・行動】を別れ話のときにしてしまうと、結果は破局、です。
じゃあ何を言えばいいの?
そこでお客様は思うでしょう、「じゃあ何を言えばいいの?」。
そこがまた更に間違いです。
何かを言うから別れなくて済むのではありません、余計なことを言わないから別れなくて済むのです。
考えてみてください。
例えば「自分と別れないことで相手が得ることができるメリット」をお相手様に伝えたとしましょう。
でももうお相手様はそのメリットに魅力を感じていないから別れたいと思っています。
「自分がしてきた間違いについて反省していること」をお相手様に伝えたとしましょう。
お相手様が欲しいものが反省であるなら、別れ話ではなく関係性についての話し合いを求めてきていたはずで、別れ話になっている以上、お相手様が望んでいるものは反省ではなく関係の解消についての了承です。
このように、別れ話になっている以上、「何かを言おう」との姿勢で挑むことがそもそもの間違いなのです。
しなければいけないことは自分の気持ちを伝えることではなく、お相手様の気持ちを受け取ることです。
それは「別れを受け取る」ではありません、「今まで何を不満に思っていて、何を考えていて、何があるから別れたいと思ったのか」を、冷静に受け取るのです。
お相手様が言えなかった内心の全てを聞くというのは、言う側になるのではなく聞く側になることです。
そうやって聞く姿勢というのは言い換えれば受け止める姿勢であり、「自分を変えるから別れないでください」とは間逆の、お相手様の希望を受け止める側の姿勢です。
お相手様に望みばかりを押し付けてそれを飲んでもらおうとするから拒絶されます。
そうではなくて自分が聞く側、受け止める側になるから、お相手様に選択をしてもらう余地が生まれます。
その選択の余地というのが、お相手様に「あれ?本当に別れてもいいのかな?」と疑問を感じさせるということです。
それを感じさせないままに要求をし続けても、お相手様からの返事はNOです。
NOでもYESでもない時間はまさに執行猶予みたいなもので、その時間を作らせることこそ、【別れを回避のする話・行動】に繋がります。
執行猶予中にしなければいけないこと
さて執行猶予です。
その間に何をしなければいけないのか・・・?
実際に自分を変えること、自己改善ですね。
変わった姿を見せて、「自分を変えるから別れないでください」との言葉を信用してもらえるように態度や行動で示さなくてはなりません。
ポイントは、この段階で「自分を変えるから別れないでください」とは言わないこと。
実際に変わった実績があるから「自分を変えるから別れないでください」が信用してもらえるのですから、その実績を作ることを優先させましょう。
その実績ができて初めて「自分を変えるから別れないでください」に意味が生まれるので、それまでは焦らずに、自分を変えることに専念しましょう。
あと、無駄に自分が変わったことをアピールしすぎないことも重要です。
アピールをしすぎればわざとらしさが生まれてパフォーマンスに見えてしまい、「どうせ変わったフリでしょ」と見られてしまいます。
地味でいいので、確実に変わったことをお相手様から気が付くようにしましょう。
そしてこの執行猶予こそが、冷却期間と呼ばれるものです。
頭を冷やす期間や相手に考えを変えてもらう期間ではなく、自分自身を変える期間が正しい冷却期間の使い方であり過ごし方なのです。
まとめ
長い記事になってしまいましたが、いかがだったでしょうか?
最初にも書かせていただきましたが、【別れを回避のする話・行動】と【別れなくて済むようになってからしなければいけない話・行動】を混同したままでは、破局一直線です。
信じてもらえる変化の実績がない人が「自分を変えるから別れないでください」と言っても何の意味もありませんから、もっとそれ以前の行動を変えて、本当の意味で別れを回避できるようにしましょう。
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