交際相手を束縛して別れを決断されてしまったケースでは、相談者から「もう束縛する気はないので復縁方法を教えて下さい」というご相談を頂きます。束縛が原因で別れを決断された方は、束縛しなければ復縁出来るかもしれない!?とお考えになる方が大変多いのですが、束縛しなければ復縁出来る訳ではない事を忘れてはいけません。
束縛された状態を考えて下さい
束縛された時は、見えない鎖で繋がれているようなものと変わりません。直接体中を鎖で縛られている訳ではありませんし、体は自由に動かせます。しかし、体は自由でもどこに行くにも監視されている状態なので、心は自由には出来ません。人間は自分の意思で行動し、自分の考えで行動する生き物になります。
自由に生きる権利があり、干渉されて自由に行動する事や自分の意思だけで行動出来なくなれば生きづらくなってしまいます。今の日本は【監視される世の中】ではありますが、【干渉される世の中】ではありません。監視され続ける生活はペットと同じ扱いと変わらず、監視され、干渉される世の中に変わってしまったなら、生きづらい世の中になると思いませんか?
束縛をして別れを告げられたという事は、自分の意思で行動する事が出来なくなり、他人の意思で行動させられている事と変わらないのです。他人の意思で行動させられるペットと同じ扱いをされ、「あなたとずっと一緒にいたい」となる事はあるでしょうか?餌を自分で食べられず、飼い主から食事を与えられなければ生きる事が出来ないペットの状態が【束縛】と考えて頂けば、束縛が原因で別れを告げられた理由が分かるようになると思います。

束縛は対等な関係だと思いますか?
国が国民の生活を監視し、監視されている国民と、監視している国は対等な関係でしょうか?防犯カメラや、マイナンバーカードなど、国が監視するシステムは強化されていますが、【何か】がなければ、防犯カメラの映像を確認される事はありません。マイナンバーカードのように、干渉されるシステムに抵抗を示す人は一定数おり、監視する側である国と、監視される側である国民は対等な関係と言えるでしょうか?
束縛をして監視し、干渉する関係をしていた人たちは、国と国民の関係と変わりません。束縛をしていた人は国、束縛されていた人は交際相手、束縛されていた人から「束縛が嫌だから別れたい」というのは、ヤマシイ事がなくても常に監視されているように感じ、干渉される様な生活に【NO】を突き付けた結果が別れるという選択になります。
束縛は対等な相手にするものではなく、理由を付けて監視や干渉をする立場が上の人がする事です。「束縛しないから復縁して欲しい」という言葉は、立場が上の者から「監視や干渉を緩めるから戻って来なさい」と国外に逃げた国民に対する言葉でもあり、監視や干渉を緩めてくれるから戻る、ではなく、監視や干渉をする事が当たり前のように考える考え方に対してNOを突き付けているのですから、束縛しないから復縁して欲しいという対等ではない関係がNGとなっているのです。

束縛が悪い訳ではありません
束縛して別れを告げられた方々は、束縛した事をずっと反省し、束縛したから別れを告げられたと考えるのですが、束縛が悪い訳ではなく、対等な立場ではない事が悪いのです。束縛するのが当たり前という考え方を持っているから気持ちが切れてしまったのであって、復縁したい相手にとっては束縛されるのは当たり前ではありません。
相手にとって当たり前ではない事が、あなたにとって当たり前だから価値観が違うのであって、その価値観の違いや、対等ではない立場に嫌気が差し、別れを決断されたのが、束縛が原因で別れを告げられた方々の大半の理由になります。その為、「束縛しないから復縁して欲しい」という言葉を出す人は多いのですが、「束縛しないなら復縁するね」にはなりません。
束縛される事が本当に嫌ではなく、束縛するのが当たり前という考え方に問題があるので別れを告げられたと考えて頂けば、「束縛しないから復縁して欲しい」や「束縛しないから別れないで欲しい」と伝えても、別れてしまい復縁出来てない事も納得出来ませんか?

恋人や夫婦の関係は対等です
恋人や夫婦の関係は対等であり、対等な関係だから関係を築けます。一緒にいて上下関係がある場合、今後もその関係が続くのか…となれば、何かがあった時に話し合いで解決させる事は出来なくなります。話し合いで解決させるのではなく、【命令】されて従う関係で一生共にしなければならないのか…と考えれば、一緒にいたいと思うでしょうか?
命令されて従う関係ではなく、対等に話し合って解決出来る関係を望むから、人は人に惹かれて恋に落ちます。命令されて従う関係は、言うなれば【仕事】になります。仕事で命令されるのは、給料という働いた分の対価を頂けるから我慢出来ますが、恋人や夫婦関係では給料という生活に必要なものを頂けないのですから、我慢する必要はありませんし、命令を聞かなければならない事もありません。
束縛をする方々は、対等ではない関係を相手に強要します。それが当たり前という考えとなっているので、命令し、生きづらくさせているので、束縛する相手とは自由な交際が出来ないのです。束縛が原因で別れを決断された方々は、対等とは何か?について考える必要があります。あなたが対等だと思っていたものは、相手にとっては対等ではない関係であり、当たり前に思っていた自分自身を否定する考えを持てなければ、恋人や夫婦として戻る事は不可能なのです。

本当に復縁したいなら
束縛が原因で別れを決断された人が本当に復縁したいなら、束縛した事を反省するのではなく、関係が対等ではない事や、相手を従わせようとしていた事など、束縛を何故したのか?という理由について考える必要があります。相手との関係はどうだったのか、相手は本当はどう思っていたのか、束縛する事で生じた相手の気持ちが冷める理由など、考え方を変えなければならない理由は大変多くあります。
本当に復縁したいなら、束縛した事だけに捉われるのではなく、束縛をしても仕方がないと思っていた根本的な考え方の間違いに気付かなければ復縁を考えてくれる事はないので、自分自身を見つめ直し、徹底的な自己改善で別人のようにならなければ復縁は難しい事を忘れないようにして下さい。
