突然ですが去此不遠という言葉はご存知ですか?
仏教にまつわる言葉で、大乗仏教(日本の仏教)で作られた言葉で、去る、此処、不(ず)、遠い、【こちふおん】と発声し、『此を去ること遠からず』と読みます。
詳しく説明すると膨大な量の文章になってしまうのですが、この言葉をシンプルに説明すると、あなたの求めるモノは遠くにはないし、遠くではないよ。というニュアンスの言葉になります。
仏教の解釈では求めるモノは救いとか極楽浄土になるので、欲しいものは遠くにあり、手が届かないイメージがあり、四苦八苦しながら生きている中で本当に欲しいものはあなたのすぐ側、心の中にありますよ。という教えの言葉が去此不遠になります。
去此不遠という言葉の意味を理解していただいた上で、今復縁で悩んでいるあなたに伝えたいのは手が届かなくても視えもしない、視ても真実ではない理由に目を向けて、どうして復縁出来ないんだろう…?だから復縁出来ないんだ…と、あなたの外の世界にばかり理由を求めて現実を視ようとはしないのです。
例えば、別れた本当の理由から目を背けて、向こうも私も仕事が忙しくなったから連絡が疎遠になって別れてしまったと現実から目を背けてしまえば救いや極楽浄土に辿り着く事はありません。
仕事が忙しくても彼氏(彼女)との関係性で手を抜かなければ関係の悪化や破局は招かなかった筈ですし、手を抜いた自身の責任から目を背けていれば彼氏(彼女)が別れを決断した本当の理由に辿り着く事はありません。
別れを告げられた本当の理由は外部にあるのではなく常にあなたの中にあるのですが、あなたの中にある問題を解決させなければ復縁という求めるモノには辿り着く事はないのです。
別れを告げられて復縁したい時に新しい恋人が彼氏(彼女)に出来ていたとしても、あなたが新しい恋人よりも魅力的な人であれば彼氏(彼女)はあなたの元に戻って来るでしょうし、仕事が忙しくて会う時間や連絡する時間がなかなか取れなくなってしまっても相手を想う気持ちを持ち、彼氏(彼女)が寂しい気持ちを持ったところでフォローできる相談者様であれば彼氏(彼女)にとってあなたの存在は必要な存在となり、仕事の忙しさ等が理由で別れるのではなく、寂しさを伝えられるやり取りが始まるだけなのです。
彼氏(彼女)に今は嫌われていても、あなたが彼氏(彼女)から好かれる人になれば恋人としてもう一度見てもらえる事にもなり、復縁出来ない理由は外部の要因ではなく去此不遠の言葉通り、あなたの中にあるのです。
あなたの中にある問題を解決させるから、あなたの求めるモノが手に入る様になり、遠くにあるから手が届かない…と諦める理由を探して楽な方に進むのではなく、あなたの中にある問題を解決させていく事で本当に手に入れたいものに手を伸ばせば届く事にもなり、修行を積み重ねる事で救いや極楽浄土に近付ける仏教徒の方々と同様に、あなたも小さな努力の積み重ねで本当に手に入れたい彼氏(彼女)という存在に手が届く距離に近付いて行けます。
去此不遠という言葉は仏教にまつわる言葉なので、仏や神様の言葉なんて…と神仏の言葉を受け入れられない方も多いのですが、去此不遠という言葉の意味に関しては受け入れらなければ復縁出来ない事も忘れてはいけません。
新しい恋人が出来ようと、メールやラインで連絡が取れるようになろうと、あなたの中にある問題を解決させなければ彼氏(彼女)の気持ちがあなたに向く事はなく、彼氏(彼女)の気持ちがあなたに向く事がないというのは即ち復縁出来ない状況をあなた自身が作っているという事でもあるのです。
あなたがもしも本当に復縁したいと思っているなら彼氏(彼女)との関係が破局に向いた理由は他の誰でもないあなたが作ったものだと考えなければなりません。