交際相手との別れ際に、相手に申し訳ない事をした事が分かり、謝罪しなければならない状態を作ってしまい、復縁したいし謝罪したいし、と相手に伝えたい事が様々ある人がいらっしゃいます。相手に申し訳ない事を伝える【謝罪】ですが、その謝罪の仕方を分かってない人がいらっしゃいます。
謝るってどういうこと?
謝るという事は、「ごめんなさい」という言葉を伝えるものではありません。申し訳ありませんという気持ちを伝えるものが【謝る】であり、気持ちを伝える事と言葉を伝える事を同じように考えている方が少なくありません。「ごめんなさい」という言葉は、ごめんなさいという言葉でしかないので、そこに気持ちが込められていなければ謝る事にはなりません。
謝るというのは、「申し訳ない」という【気持ち】を伝えるものであり、気持ちを伝えるから相手に謝罪の気持ちが伝わるので、言葉を伝えたから気持ちが伝わるものではありません。言葉を伝えれば気持ちが伝わると考える人がとても多いので気持ちを伝えられず、謝る事が出来ません。

悪いことをしたら「ごめんなさい」と習ったから…
日本では、義務教育の過程や子育ての過程で、「悪いことをしたらまずはごめんなさいと謝りなさい」という教育をされます。悪いことをしたら謝るのは幼い頃から習う事ですが、習ったからこそ「ごめんなさい」という言葉を伝えれば謝罪が伝わると考える方は少なくありません。
幼い頃から習っているので、言葉を伝えれば気持ちが伝わるものと考える方はとても多いのですが、言葉を伝えても気持ちが伝わるという考えの元に言葉を使うので、気持ちは相手に届きません。悪いことをしたら「ごめんなさい」と言えばいいになっているので、相手に気持ちが伝わらず、「ごめんなさい」を伝える方は、ごめんなさいと伝えたのに分かってくれない…と伝わらないのが当然の事なのに、伝わらない相手がおかしいかのような考え方を持ちます。
分かってくれないのが悪いのではなく、伝える側の気持ちが無いから伝わらないのに、伝える側は「本当に悪いと思っているのに何故!?」と自分の気持ちが届かない相手を責める様な考え方を持ちます。気持ちを伝えるのではなく言葉を伝えているだけなのに、謝っているのに分かってくれない…という謝罪しなければならない事をした相手の気持ちを全く考えない考え方をしているので、相手に気持ちが伝わる事がありません。

復縁相談を承っていても…
復縁相談を頂く方の中には、「浮気して別れを告げられたけど復縁したいから沢山謝りました」という相談を頂く事がとても多いのですが、相談を承っていると本当に反省してるの?という方が少なくありません。反省している人がその言葉を使うの…?というケースや、反省って何か分かってるんですか?という方、第三者が聞いても反省しているとは到底思えないのに、反省してると言われたら、その言葉を復縁したい相手が本当に信じると思っているんだろうか…と感じるのです。
相手が嫌な想いをしている事に対して、同じような気持ち、それ以上の気持ちになって自分がされた時の事を考えているんだろうか?と考えさせられてしまう程、本当に反省しているの…?という方からの相談を請け負っていると、苦笑いをしてしまうほど、全く反省しているとは感じられない方もいらっしゃいます。
客観的に聞いていて、本人は「反省してます」と仰るけれど、全く反省が感じられない方ですと、復縁相談を承っていても、この人が本当に反省して、反省の気持ちを相手に伝える事は自分の力では絶対に出来ないだろうな…と感じられます。

謝罪とは何の為にする事でしょうか?
謝罪は何の為にするものなのか?を考えて頂くと、大抵の方々が「許してもらう為に謝ってます」と仰います。許してもらう為に謝るので、相手は許してあげたいにはなりません。許してもらうには、自分の非を認める事が出来なければ許してもらえませんが、自分の非を認めるという事は、同じ事は二度としないというものが視えるから許してあげても良いかな…になるのであって、同じ事をまたするであろう人は自分の非を認めた言葉を出しても、同じ失敗を繰り返す事が分かるので謝っても許してもらえる事がありません。
自分の非を認め、同じ失敗を繰り返さない事が伺えるから、謝罪の言葉が相手に届きますが、自分で自分が犯した罪を理解していなければ、「ごめんなさい」という言葉はただの言葉であり、許しを乞うだけの行為となるので相手にしてみれば、嫌な想いをさせられたにも関わらず、謝罪の儀式のようなものをされたら許さなければならない状況を作ろうとしている人からの「ごめんなさい」の言葉は反感しか持たれません。
謝罪で大切なのは反省?それとも反省の言葉を伝える事?
謝罪で大切な事は反省する事でも反省の言葉を伝える事でもありません。相手を失望させてしまった事を省みて、どんな想いをさせてしまったのか?を共感し、どれだけ苦しい想いをさせてしまったのかを理解し、二度と繰り返さない約束をするものが【謝罪】になります。
二度と同じ事を繰り返さない約束という事は、何をしてしまったのか、どんな想いをさせてしまったのかを理解しているという事でもあります。相手にどんな想いをさせてしまったのか理解しているからこそ同じ想いをさせないとなりますが、「ごめんなさい」と言うだけの人は、言葉では「同じ事はしないから!!」とは言うものの、何が間違いなのか?を分かってないので、同じ事をする人だと思われて、許してもらえません。
本当に反省している人は、自分が何をしてしまったのか?を考え、相手にどんな想いをさせてしまったのか?を理解して、同じ過ちを繰り返さない様に行動する事を心掛けます。何が間違いなのか?を理解した上で、相手に同じ事を繰り返さない約束を絶対に守るものを伝えるから、相手は同じ事を繰り返さないなら…と謝罪の言葉や気持ちを受け止めてくれるのです。
反省や反省の言葉が謝罪ではなく、相手との約束が謝罪であり、その約束を守れる理由を伝えるから「ごめんなさい」に謝罪の気持ちが含まれるのです。

反省って何をする事?
反省がなければ謝罪も出来ません。幼い頃から反省せずに謝罪の言葉を強要されていたので、謝罪が出来ない人が少なくありません。反省は自分の過ちを振り返る事であり、自分が悪いから改善に繋がります。自分が悪いのですから誰かのせいにする他責ではなく、自責となるのが反省になります。
反省や謝罪ではなく気付いた事を伝えているだけの人
反省と謝罪は異なります。反省は自分の失敗に気付き、二度としない為にシッカリと考える事であり、謝罪は二度としない事を誓う事なので、反省と謝罪は異なります。
しかし、反省と謝罪を同じように考える人がとても多く、反省と謝罪を同じように考えるので相手に「ごめんなさい」という言葉を伝えても、全く相手には伝わりません。悪いことをした、反省しなければ…と考えて伝えるのですが、これらを伝えたところで反省も謝罪も伝わりません。
気付いた事だけを伝えても、同じ事を繰り返しますし、相手から別れ話の時に言われた事だけを真に受けて、それを「また同じ事を繰り返さないから」と伝えるだけの人がいますが、自分で気付かず相手から言われた事だけを繰り返さないから…と言う様な人は、何も考えず、何も反省してない事が伺えるのです。
言われた事だけを「気付きました」と仰る「反省しているんです」と言う人がいますが、その人は言われなければ気付かないのですから、言われてない事の中にも色々と嫌な想いをさせている事に気付かないので、相手に反省の気持ちが伝わる事などないのです。
それで謝ってるつもりなの?と言われた事ありませんか?
謝罪しているのに、「それで謝ってるつもりなの?」と言われた経験がある人は少なくないのではないかと思います。復縁相談を頂く方々は特に顕著にそれが表れ、一生懸命謝っていると仰ったり、「これ以上どうすれば許してくれるんだろう?」と仰る方もいますが、そういった方々は、謝るという事が全く分かってないのです。
なぜ謝罪の言葉が通じないのか?なぜ一生懸命謝っているのに許してくれないのか?復縁出来ない理由の一つになります。しかし、謝っているのに許してもらえない理由は実は難しい事ではないのです。
- 言い訳を口にする
- 相手にも非があることを指摘する
- 逆切れ
上記の三点が謝っているつもりで、謝罪の言葉に入っているから謝罪の気持ちは伝わりません。自分が悪いと思っているなら言い訳をする事がおかしいですし、自分が悪いのですから相手に非があるなんて考えるのもおかしい事です。逆ギレなんて滅相もない事であり、自分が悪い事が分かってない人は、「それで謝っているつもりなの?」という言葉を掛けられます。
謝罪を伝える事は難しいのでしょうか?
謝罪は難しい事ではありません。子供が間違いを犯した後に親が子供を叱り、叱られた子供は親に「ごめんなさい」と伝えます。なぜ「ごめんなさい」と伝える事になったのか?を親は子供に教えてくれますが、大人は怒らせた理由を教えてはくれません。
親が怒ってるから謝る子供は、何をしたから怒られたのか?を分かってないケースもあります。悪い事をしたから謝るのと、誰かに「謝りなさい」と言われたから謝るのは同じ謝るでも全く意味が変わります。傷付けた相手に傷付けた事に気付いたなら、謝る事は決して難しい事ではありません。
悪い事をした自覚があれば、二度と繰り返さないと伝える事で二度と同じ事を繰り返さない約束を交わせます。その約束をするから相手がチャンスをくれるのであり、約束をしてもその約束を反故にしようとする方なら、約束を守らないであろう事も見られます。
約束はただ約束をするだけではなく、守るものであり、自分で言った約束を守ろうとする事は本来なら難しい事ではないですよね?謝罪の仕方が分からない人は、約束の守り方が分からない人とも言えるのですが、約束を守るだけの事なので難しい事ではないのです。

本当に復縁したいなら
本当に復縁したいなら、【謝罪】について今まで考えていた事が正しいのか?を思い返してみて下さい。相手が謝罪を受け入れてくれないのは、あなたが同じ事を繰り返す人だと考え、何も変わらないというレッテルを貼られているからになります。何も変わらないというレッテルを貼られているのは、あなたが謝罪をする前の相手に不快な想いをさせた理由について気付いてないからであり、気付いてないから何も変わらないというレッテルを貼られているのです。
いくら謝っても許してくれない…ではないのです。謝ってきたところで、同じ事を繰り返すだろうから許したところでまた同じ嫌な想いをするくらいなら許さない方が相手も楽なのです。
許さなければ、あなたも謝罪する為の努力をしなくても済むのですから、関わらないのがお互いの為だよね?というのが謝罪を受け入れてくれない人の考え方になります。本当に復縁したいなら、もう一度関わっても良いと思える様な謝罪をしなければなりません。

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