復縁相談をいただくと、大抵の相談者様が謝りたい、どうやったら謝罪できるか?のような謝り方や謝る為にどうすればいいか?などが相談時のお話の中で出てきます。
『ごめんなさい!!と謝ったし頭も下げてもう二度としませんって言ったけど許してもらえないんです…』と相談者様から謝っても許してもらえない事を相談されるのですが、そもそもの話しで謝って許してもらえるという考え方が間違っていますし、謝罪は許してもらう為のものではなく、申し訳ないと思うから謝罪するのであって、謝罪の仕方以前に謝るってなんだろう?と考えて頂いた方が謝罪に意味が出てきます。
謝罪をする側は許してもらいたいという気持ちがあるのは分かります。
対して謝罪をされる側は許してあげたいという気持ちはありません。
謝られたからといって許す必要はありませんし、許すか許さないかは謝罪される側の気持ち次第で変わるのです。
謝罪を受けた側は許さなければならない義務はないので、どんな言葉を並べられても怒りや呆れが収まらなければ許す必要はありません。
そうなると、謝らなければならない事をした側が謝ったら許してくれるという期待をしている事がおかしい訳ですし、謝れば許してもらえるという甘い考えをするからこそ謝らなければならない事を平気でする訳ですし、逆に言えば謝れば許してくれるという甘い考えがあるから相手の怒りを買う様な事や呆れさせる事を平気で行いますし、そういった事をしてる自覚がないので謝るという事にはすぐに辿り着くのですが、どうやって謝れば良いかが分からない…という事に繋がるのです。
謝ったところで許してもらえないのが当たり前であり、謝って許してもらえると思っている相談者様がそもそもおかしいのです。
相談者様によっては『私が頭を下げて謝ってるのに許してくれないなんておかしいと思うんです!!』とさえ仰る相談者様もおり、相談を承っている相談員にしてみれば、この相談者様の頭の価値はどれだけ凄いのか?とさえ考えさせられます。
頭を下げる事で価値があるかどうかを判断するのは頭を下げた人ではありませんし、頭を下げられた側が価値が無いと判断すれば何の価値もありません。
彼氏(彼女)にしてみれば、既に別れを告げた相手の頭の価値なんて無いに等しいでしょうし、謝る側の心構えが相談者様のほとんどは分かっていないのです。
相談者様にしてみれば普段頭を下げないし、謝るなんて事はほとんどしないのに謝罪をするというのは大変な事をしているかのように考えているようですが、謝罪の意味をそもそも間違えていたり、相談者様の謝罪に相談者様自身が自分で価値を付けているので相手に反省や申し訳ないという気持ちが伝わらないのです。
そして、謝罪の仕方や意味をお伝えすると『彼氏(彼女)に誠意が伝わる謝罪の仕方を教えて下さい。』と仰る相談者様もいらっしゃいますが、誠意が伝わる謝罪の仕方を他人から教えてもらう時点で、そこに誠意はありませんし、誠意を伝える事が謝罪ではないので謝罪の仕方にばかり固執している相談者様が反省の気持ちなどを伝える事は出来ないのです。
謝罪は技術でするものではなく気持ちでするものであり、他人に謝罪の仕方の教えを乞うという事は反省の気持ちを伝える為の謝罪ではなく、反省しているっぽい事を相手に伝えようとする謝罪になるのです。
『ごめんなさい!!』と伝えれば、ごめんなさい!!の言葉は伝わりますが、ごめんなさい!!の気持ちが伝わらない事を分かってないので相談者様の多くは反省の気持ちを伝える謝罪ではなく反省の言葉を述べているだけなのです。
開き直って不貞腐れた態度で『ごめんなさい。』と伝える謝罪となんら変わりありませんし、不貞腐れた態度で『ごめんなさい。』と伝えているのと変わらない謝罪の仕方をしているのが復縁相談を頂く方々の謝罪になるのです。
不貞腐れた態度で『ごめんなさい。』と伝えて謝罪が伝わると思いますか?
あなたの謝罪が伝わらない理由は気持ちが不貞腐れた態度に表れているのと同様で、言葉に気持ちが全く込められていないからこそ反省の気持ちは伝わらず、復縁してもらう為にする謝罪だと見透かされているから受け入れてもらえないのです。
本当にあなたが復縁したくて謝罪する事を考えているなら、矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、復縁してもらう為にする謝罪をするべきではなく、別れを告げられて当然という姿勢で謝罪をしなければなりませんし、あなたが彼氏(彼女)にしてしまった事に対してどう考えているかを伝えなければならないのです。