人間の心理は面白いもので求めよさらば与えられんとはなりません。
好きだー好きだー愛してるーと求めれば求めるほど相手の心は離れていき、求めれば求める程、要望していたものが手に入る事はありません。
求めれば求めるほど抵抗されるのは【リアクタンス(心理的抵抗)】と呼ばれており、人間は自分のことは自分で決めたい。という思いが強く、選択の自由が制限されると無意識に反発してしまう習性があります。
リアクタンスは、自分にとって有益になる事が分かっていても制限される事を拒否してしまう事を指し、子供の頃にご両親から『宿題をしなさい!!勉強をしなさい!!!』と言われた事がある人は思い当たる節があるのではないでしょうか?
宿題をしなければならないと分かっているし、勉強をしないと将来あまり良くない事も分かっている。
しかし、『宿題しなさい!!!』と言われると『今しようと思ってたのに!!』と親の指示に反発し、やらなければならない事や、宿題する事で自分に有益になる事が分かっていても言われれば言われるほど反発してしまう経験がある方も少なくないと思います。
リアクタンスをご存知の方は『好きだよ!好きだよ!!愛してるよ!!!』という言葉を復縁したい時に出せば出すほど反発される事に気付きます。
リアクタンスのイメージは輪ゴム!?
輪ゴムは引っ張れば引っ張る程に話した時の反発は強くなります。
元恋人と復縁したい方々はリアクタンスを知らない為、反発される事を理解せずに自分の要望を伝えて反発されてしまいます。
- 話を聞いて!と言えば話しは聞かない!
- 愛して欲しい!と言えば愛さない!
- 復縁して欲しい!と言えば復縁しない!
思い当たる節ありませんか?
言えば言うほど元恋人はあなたの思う通りの行動を示してくれず、言えば言うほど反発し、思う様に動いてくれません。
輪ゴムを持つだけなら反発しませんが輪ゴムを引っ張る事と同様の行動を起こせばリアクタンスによって元恋人は反発する事を覚えておいて下さい。
リアクタンスを知らないと?
復縁したい!という気持ちを強く出し過ぎる相談者は元恋人に『復縁しようよ!』と復縁を強要している事にも繋がります。
『復縁しようよ!』と直接言わなくても周囲から『復縁した方が良いよ!』と言われる事もリアクタンスで反発され、復縁に対して更に頑なになってしまうのです。
元恋人の意思で復縁したい!と思わせなければ復縁は叶わず、他人の意思で復縁を勧められれば復縁への反発を起こします。
リアクタンスを利用しようとして「復縁しない方が良いよ」と働きかけて反発の効果で復縁しようとする方も中にはいますが、リアクタンスは「復縁をしない方が良い」という気持ちの後押しをするだけで発動しなくなりますのでご注意下さい。
復縁する為のリアクタンス攻略法
リアクタンスで頑なになった元恋人との距離の取り方や状況の改善はどうすれば良いでしょうか?
リアクタンスで頑なになった元恋人に『復縁したい!』と言えば反発され、『復縁しない方が良いよ!』と言えば気持ちの後押しをするだけなら復縁を意識させる事は絶対にNGになります。
冷却期間の応用ですが復縁を意識させない為の冷却期間を設けなければならず、連絡をしない会わない等の冷却期間とは異なる冷却期間を設けなければなりません。
距離を取って待っていれば気持ちを取り戻せる訳ではありませんから頑なになっている元恋人の気持ちを静める様に接しなければなりません。
待つというのは連絡を待つ事や会わずに待つ事ではなく攻めながら待つ事が求められ、リアクタンスを起こさせずに攻める事がリアクタンス攻略法でもあります。
リアクタンスによって反発された方に知って欲しい曲
MONKEY MAJIKはご存知ですか?
ドラマ西遊記の主題歌を歌い大ヒットしたバンドです。
そのMONKEY MAJIKの「Around the world」の歌詞に、このような一節があります。
- And you know it’s gonna be raining 雨が降ることを知っているだろう?
- And you know it’s gonna be hard 簡単じゃないって分かっているはずだ
- As long as we trust each other お互いを信じる事が出来れば
- Nothing gonna break apart バラバラになるものなんて何もないよ
- Oh No! No! If ya wanna be somebody 誰かを欲しいと思うなら、
- Get up on ya feet and go 自分で立って歩いて行かなきゃ
- I know we’re gonna meet each other また会えるって僕は知ってる
- Somewhere around the globe どこにいたとしてもね
この曲にはお互いを信じる事が出来ればバラバラになるものなんて何もないよ。という歌詞があり、お互いを信じる事が出来れば復縁に繋がる事を示唆する歌詞になっています。
好きだ!と言葉に出さなくてもお互いに信じあえれば気持ちは通じます。
信じる事が出来ずに気持ちを出すのではなく言葉に出していたから距離を置かれてしまい破局を告げられた…と考えればご自身が取っていた行動に対して疑問を持つ事が出来るのではないでしょうか?
気持ちを伝える時にどんな言葉を出していましたか?
リアクタンスによって反発される様な言葉を出していませんでしたか?
言葉に出すのは大切ですが言葉に出し過ぎてしまえば言葉は軽くなります。
リアクタンスによって反発されてしまった方々はMONKEY MAJIKの「Around the world」という曲を聞いてみては如何でしょうか。