タレントの熊田曜子さんが旦那さんからDVを受けていて、離婚に至ったと週刊文春が報じました。
報道されております通り、令和3年5月18日の深夜、私が夫から暴行を受けたこと、身の危険を感じた私が警察に通報したこと、駆けつけて下さった警察官に夫が逮捕されたこと、私がこの件について被害届を提出したことなどはすべて事実です。
夫からの暴力行為は今回が初めてではなく、夫が帰宅する時間が近づくと恐怖を感じるようになってしまっており、そのような状態でこれ以上婚姻生活を継続することは難しいと判断し、所属事務所や弁護士さんと協議を重ねた上で夫と離婚することを決意し弁護士さんに離婚手続きを委任することとなりました。(引用:週刊文春オンライン)
この週刊文春の引用文を見て、DVをして別れを告げられた方々はタレントの熊田曜子さんの立場に立って記事をご覧になられていますか?
それとも、DVをした夫に陰を重ねていらっしゃいますか?
復縁をサポートする側としてはDVで別れを告げられた部分だけではなく、夫が帰宅する時間が近付くと恐怖を感じるようになってしまっており、という点に注目してしまいますし、DVをしている側の人間にはDVをされている側の気持ちは分からないだろうな…という印象を受けました。
DV加害者の多くは『もう暴力はやりません。なんであの時暴力を振るったのか分かりません。』と仰います。
『暴力を奮った事を反省しています。』と仰るのですが、DV加害者の口にする反省とは暴力は奮わないという反省であり、DV被害者の心の傷について反省している事がありません。
暴力を奮わないという反省は、自分がした事に対しての反省であり、DV被害者に心の傷を負わせてしまった反省がDV加害者にはありません。
もう暴力をしません!!と公言したところでDV被害者にしてみれば心の傷について謝罪されていないのですから復縁したいと思う事はなく、近寄りたいとも思わないのです。
「夫は、深夜に熊田と口論になり、数回平手で殴打し、体を蹴るなどの暴行をした模様。幸い、熊田に大きな怪我はなかった」(警察関係者)
警察関係者の証言では数回平手で殴打し、体を蹴るといった暴行がなされていたという証言があったものの、幸いにも熊田曜子さんに大きな怪我はなかったとあります。
熊田曜子さんに大きな怪我がなくて良かったというのは、DV被害者の熊田さんの言葉ではなく全く関係のない人達が口にする事だからこそ許される言葉ですが、DV加害者が『大きな怪我もさせてないし…』というのはおかしな事であると分かっているDV加害者はあまりいません。
自分は軽く突き飛ばしただけだ、直接暴力を奮ってないし、物に当たっただけだ。
DV加害者は被害者がどんな気持ちになり、どんな心の傷を負ったのかを考えません。
そして外傷がなければDVを奮っていないと考え、心の傷については考えないので熊田曜子さんが受けた恐怖を考えないDV加害者は少なくありません。
DV加害者で復縁したいけど全員が全員復縁できない訳ではありませんが、少なくともDV被害者が受けた心の傷について考えられない方が復縁できる日は来ません。
熊田曜子さんの夫が熊田曜子さんと復縁したいと考えるかどうか分かりませんが、少なくとも熊田曜子さんの受けた心の傷について反省せず、自分が暴力を奮った事に対する反省を繰り返していれば復縁は難しい事が分かります。
DV加害者で復縁したい方々は熊田曜子さんの言葉にある夫が帰宅する時間が近付くと恐怖を感じる様になってしまった。という言葉について良く考えてみる必要があります。