相談者であるショウコさん(以後依頼者)は、2年間交際をしていた対象者のユウタさん(以後対象者)と、復縁したいと熱望していました。
お互いに家庭がありましたが、依頼者は離婚をし、対象者にも離婚を迫った所、「離婚をするまで時間を欲しい」と言われ、それから徐々に2人の関係に距離が出来、別れてしまいました。
依頼者は対象者のと事情が事情だけに、友人などに相談が出来ず、今回弊社に復縁の依頼を申し込んできました。
依頼者と対象者の出会いは、同じ職場で社員とパートと言う立場で、依頼者は対象者に色々と仕事の指導を受けていく内に、恋心が芽生えていったと言います。お互いに既婚同士ではあり、最初の頃はこれ以上、意識しないようにしていました。
このようなケースは良くあります。普段夫以外の男性から遠ざかっていた主婦が、パート先で出会った男性に恋に落ちる事が・・・。普段、夫から女性として見られてないのが、外では1人の女性として接して貰う内に、淡い恋心に火が点くのです。
依頼者は結婚生活を6年近く過ごしている内に、夫との仲も冷めていきお互いに干渉しなくなり、夫と妻だけの関係になっていたと言います。
そんな中で出会った対象者に恋をした依頼者は、互いに結婚もしている事で、関係がどうにかなるとは考えてはいなかったみたいですが、ある日会社での集まりをきっかけに、2人の距離が縮まりました。しばらくしてから、2人で食事などに行く関係になり、自然と肉体関係を結ぶ事になりました。
1度、肉体関係を結ぶと、男も女もお互いに積極的になっていきます。同じ職場である事で、時間の都合が付き易い点もあり、お互いの関係は深みに嵌って行きました。しかし、お互いに家庭がある事もあり、中々自由に会う事は出来ません。恋は障害がある方が燃えるとは言いますが、依頼者はそのケースに当て嵌まります。
依頼者と夫に間には子供がいない事もあり、依頼者は時間的に自由が利きましたが、対象者には子供がいた事もあり、休みの日は会う事は出来ませんでした。もっぱら2人になれる時間は、仕事終わりになりますが、2人の関係が職場でも噂になり、今後の事を考えて依頼者は職場を退職する事にしました。
それからも、2人の関係は続きましたが、今度はお互いの家庭に知られる事になります。依頼者はその時に夫との離婚を決意し、対象者にも離婚を望みました。そこからは前記にも述べたように、2人の関係は終わっていきました。
まず、私達は依頼者に対して本当に対象者の家庭を壊してまで、復縁をしたいのか・・・まず冷静になって考えてもらう事を提案しました。
今回の件では、依頼者は浮気発覚に伴い離婚をし、対象者にも離婚を望んでいましたが、対象者はそれをせず別れた事に対して依頼者はそれ相応の対価・復讐などを考えている場合もあります。
そして、1ヵ月間冷静になって考えてもらい出た答えは、「対象者に離婚は望まない。」・「今まで1人の女性として見て貰っていたように、今後も1人の女性として見て貰いたい。」と言います。
もちろん、一方的に復縁を望んでも、復縁は出来ません。ここでまず、対象者が今、依頼者に対してどの様な思いでいるのかを、調査しないとなりません。私達も対象者の家庭を壊してまでの、復縁を行うわけにはいきませんので、慎重に依頼を受ける事にしました。
まず、対象者に対して復縁工作を行う事なりましたが、幸いな事に対象者が勤める職場が、パート募集を行っていましたので、復縁工作員をパートとして潜入させる事が出来ました。
対象者はパートなどに指導する現場責任者として働いています。依頼者が言うように、非常に優しい人間である事がわかり、依頼者が惚れるのもわかると言います。
復縁工作員は、すぐにあらゆる情報を入手してきました。職場内での話では、対象者は依頼者との浮気発覚で、妻と現在離婚調停中である事・近々、今の職場を退職予定である事・・・。そして、熟練の復縁工作員は対象者本人の口から依頼者に対して、「まだ復縁したい気持ちがある事がこのまま連絡を取らずいるつもり。」で、対象者は今回の件で、依頼者に合わせる顔がないと言います。距離を取り別れた事に対し、自分勝手な男と思われていると思っているようです。
このように、お互いの勝手な思い込みで、復縁を出来るケースでも、復縁が出来ないでいる事が数多くあります。今回のケースのように、今の対象者の事が分からなければ、そのまま復縁出来ずに、お互いに距離が出来たままだったでしょう。
そこで、復縁工作員は対象者に対し、「今の現状・気持ちは伝えるべきだ。」など対象者に対し水を向けました。対象者は色々悩んではいたみたいですが、復縁工作員の言葉で勇気付けられたのか、依頼者に今の気持ちをはっきりと伝えると言いました。そこは流石、熟練の復縁工作員だと、改めて感心しました。
それから数日した頃、対象者から依頼者に連絡があり、2人は会う事になりました。そこで対象者の口から、離婚調停中である事・今の職場を辞め、新たな職に就く事・・・そして、全てが落ち着いたら、新たな環境で2人でやり直したいと申し出たのです。依頼者はその申し出を断るはずも無く、全てを受け入れ復縁に至りました。
今回の件では、お互いの家庭は壊れてしまいましたが、私達の復縁工作により、新たな家庭が出来上がった事も事実です。